秋だからこんなに悲しいのだろうか?
昔の夢を見たせいもあるかもしれない。
いつもの泣き虫に拍車がかって
最近特に涙もろい。
この歳になると
楽しいだけの人生ではないと思い知る。
たかだか30年弱生きただけで
既にこんなに苦しいのに
これからあと何十年も生きている限り
悲しい出来事を受け入れ
背負っていくのかと思うと
とてもじゃないけど耐え難い。
若いころはアホ故に無知で、
アホはアホなりにジタバタしていたが
あのころの絶望と今の絶望、
性質がまるで違う。
今思うとある意味幸せだった。
あのころはよかった、なんて
大人の悪い癖がついてしまった。
生きてきた分だけ増えていく
罪悪感と後悔。
誰かの期待に応えるどころか、
「やさしさ」なんて名ばかりで
何をしても裏目に出てしまい
人を傷つけてきた。
そんな自分の願い事など叶う筈もなく、
襲ってくる圧倒的な無力感と
増大する自己嫌悪。
結局わたしは自分のことしか見えていない、
とても我儘な人間だ。
今まで自覚できていなかったから
余計にたちが悪い。
もはやどうにもならないという哀しみは
どうにかなるかもしれないという可能性を探すほどに
腫瘍のように巨大化し、
消化しきれずシコリとなって残る。
それがまた自分を苦しめる。
生まれてしまったからには
生きなければいけない。
生きていくために毎日一生懸命
仕事をがんばらなくちゃと思う自分と
いつまでこんな毎日が続くんだろうと
相反する考えを持つ自分が同居する世界は
あまりにも生きにくい。
そこへ押し寄せる寂しさ。
みんないつかわたしを置いて
いなくなってしまうんじゃないかと不安になる。
ポッカリと空いた穴を塞ぐには
どうしたらいいのだろうか。
お見合いして結婚して家庭を築く?
いや、そんな単純なことじゃないんだ。
じゃあどうすりゃいいんだって話で。
後ろにも前にも動けない。
どうしてこうも不器用なんだろう。
「人生思ってる通りになんてならないし、
思ってないようことが起こりますからね、
今考えられる最善を尽くしたら
あとはなるようにしかなりませんよ」
隣の席のYさんの言葉が浮かんだ。
彼ほど何も考えずに生きているひとはいないだろう
と思っていたけど、なんだかんだ
ちゃんと現実を見据えている。
達観してるなあ。
そうだよね、と口では簡単に言えるけど
実際わたしがそこまで行き着くには
まだまだ時間がかかりそう。
などと珍しくどん底まで堕ちるほど
悲観的な事を電車の中で考えていたら、
降りるべき駅をすっ飛ばしたばかりか、
駅でゲロを踏みました。
お気に入りの靴が死にました。
わたしも死にたい。
