新宿駅に響く被害者女性の絶叫と、
自分はしていないと叫びながらも
必死で逃げる容疑者のおっさん。
その一連を目の前に動悸がしばらく止まらなかった。
一生思い出したくもない子供時代の出来事と、
香港で遭った痴漢が脳裏をかすめる。
葬ったつもりだったのになあ。
どちらの男も仮面は親切そのものだった事が
余計に気分を悪くさせる。
誰かを騙して生きてゆくなら
騙されるほうがいいと思ってた。
でも自分の愚かさが仇となり
結果、自身を傷つけてしまう。
経験は墓場までついてまわるだろう。
かと言って常に誰かを疑って生きることはとても悲しい。
だって朝のおっさんを捕まえたのもまた殿方だったもの。
まったく。虫酸が走る。
