むせかえる様にチェコのとある場所を思い出しました。
というわけで久々のチェコ日記。
今回はナチスドイツのユダヤ人強制収容所跡
テレジーンでのお話。

チェコ6日目。
早い。明日でもう一週間。今日はやぱり雨。最近天気が不安定だ。
そんな天気の中、今日は小要塞があるテレジーンへ。
せっかく早起きしたのに、両替をし忘れて、
銀行が開くまで市内をウロウロ。
どうしてこうタイミングが悪いんだろう…まぁ、それもありかな。
市内の本屋でクルテクの絵本を発見 ! あとで買いにこなきゃ。
そんな感じでヒマをつぶし、両替も完了 !
いざテレジーンへ。
小要塞まではバスで一時間。
プラハの街を離れると大草原が広がっていた…
けど馬や羊はいないみたい。

テレジーン到着。
小要塞まで歩いて5分くらい。
途中ユダヤ人のお墓がめいっぱい草原を埋め尽くす。
亡くなった日付が墓石に刻まれていた。みんな1945年だった。
ここはチェコ最大の、ナチスの強制収容所だったのである。
小要塞のガイドは予約のみとのことだったので、
ひとりで歩いていると、悪寒がしてきた。
外は雨。人はまばらだ。

沈黙したままの有刺鉄線。

窓の外に広がる「自由」。

空っぽの二段ベッド。

多くの人が射殺された処刑場。
当時のユダヤ人が使っていたであろう、
シャワールームや二段ベッドがそのまま残っていた。
すると英語のガイドグループがこっちに向かってきたので、
どさくさに紛れてちゃっかりガイドツアーに参加。
が、その内容は実に生々しく、
その劣悪な環境を想像しただけで凹んだ。
ガイドのおばちゃんの英語、めちゃめちゃ訛ってたんだけどな。
ガイドに参加する前、毒ガス室だと思ってた部屋が
シャワールームだったことが判明してホッとした。
ガイドが終わったあと、
再びひとりで行動し写真を撮りまくる。
いい感じに錆びれてて、
廃墟好きなわたしには、う~んたまらん。
だけど戦争物はやっぱり痛い。

もう動くことも、動かす目的もない何かのメーター。

いい感じにサビサビ。

洗濯機。シブい ! カッコイイ !
写真も満足に撮れたので、
小要塞からちょっと離れたところにある、ゲットー資料館へ。
資料館は街の中にあって、街自体が大要塞になっている。
そこで、ユダヤの子どもたちが描いた絵や、
当時の写真やフィルムを見ているうちに自然と泣けてきてしまった。
こういう事実が本当にあったんだ。
これは映画でも小説でもない、
わたしは真実を見たんだ。
資料館でつっ立ってるだけの、
無力な自分がイチバン情けなく思える。

テンション下がりっぱなしのまま、プラハへ戻る。
時間がまだあったので、ユダヤ人地区にある、
シナゴーグをまわろうと思ったけど、お金がないのと、
これ以上テンション下がりたくなかったので、パス。
脇からこっそりユダヤ人墓地だけ写真を撮った。
ユダヤ人地区の出店や土産屋で、
ゴーレムのお人形がたくさん売られていた。かわいい。
近くのお土産屋で、いろいろ物色。
弟の誕生日プレゼントと、父の日のために、
アロマキャンドルとビールと
ジョッキのセットを購入。お、重い…。
再びカレル橋へ行くと、きのうのSWING隊発見 !
(注:前日にカレル橋で出会ったジャズバンド)
昨日買ったCDにサインしてもらう。
向こうも覚えていてくれてたみたいで、快くしてくれた。
それを見ていた観光客のおばちゃんが、
「まるでスーパースターね」とニコニコしていた。
思えば見知らぬ土地でストリートミュージシャンに
サインを求めてるわたしって一体…。
クラリネットのじいさんにチェコ語で冗談交じりに
「結婚してくれ」とまさかのプロポーズ。
からかうのはおよしよアンタ。
わたしは外国で、なぜかじいさんにだけはモテる。
でもとにかく気分は上々 ! ありがとうSWING隊 !
あと、泊まってるアパートのシェアメイトが
明日でお別れなので、一緒にごはんを食べに行くことに。
彼らはイタリア在住の日本人で、イタリアについて
美味いモノからその文化まで色々と教えてくれた。
いいなあ、イタリア !
夕ごはんはハンガリーのビーフシチューと
クネドリーキ(チェコの蒸しパン) をいただく。
うまい ! でも量が多いヨ !
短い間だったけど、彼らとお話できてよかった。
いつか絶対にイタリア行くぞー !
